2013年10月22日

お燗番

昨日のブログには、先日のお酒の会で、

酒屋八兵衛醸造元である元坂酒造の女将さんから、

燗付けを褒められて嬉しいと書きました。

蔵元さんからお褒めの言葉をいただくなんて光栄ですね(^^)

特に特別な技術や温度計を使ったわけではなく、

時折味見をしながら、自分が“旨い”と思った温度で

皆様にお出ししたのですが、それが丁度良かったようです。

きっと、お酒の会で使ったお酒を、

今までに何度も晩酌で飲むことにより、

自然とこの温度が旨いと身に付いたものだと思います。

日本酒は、いろいろな温度帯で飲むことが出来るお酒ですが、

温度によって表情が変わってきます。

お酒によって、そのお酒にとって最適な温度は変わってきます。

酒屋八兵衛の旨さを引き出す温度帯を知ると共に、

その時の気温や湿度、合わせる料理によっても

お燗の温度は変わってくるでしょう。

もちろん体調も。

そして、飲み始めから中盤、後半にかけても変わってくるでしょう。

でも、これって特別なことではありません。

昔は、「お燗番」といわれる燗つけ専門の人が

飲み屋さんに居たと聞いたことがあります。

お燗番

ワインの世界には、「ソムリエ」の資格があり、

その資格を持つソムリエさんは、

上に書いたことと同じように、そのワインの最も美味しい温度帯や、

料理との相性、そしてお客さんの体調によって

ワインとワインの温度をコントロールして提供しています。

ワインの世界では、当たり前のようにおこなわれているんですね。

日本酒には、残念ながら現在ではそんな資格もないし、

そんな仕事をしている人が少ないようです。

※利き酒師はあてはまりません。

お燗に限らず、冷蔵庫から出して注ぐお酒も、

お酒によってはすこし温度を上げることによって格段に旨くなります。

まぁ、忙しくてなかなかそこまで手がまわらないのはわかりますが、

冷蔵庫から出してそのままグラスに注いで出すだけじゃなく、

ひと手間かけることによって料理の注文が増えて

売上げが上がるなら、やる価値はありそうですね。

そのためには、そのお酒をしっかり飲んで特徴を掴むことが大切。

一杯売っていくら儲けがあるかより、

その一杯でお客さんをどれだけ喜ばせることが出来るか!

感動を与えたら自然と売上げが上がるのではないでしょうか。

ある飲食店の大将は、店に出す前に自分でしっかり飲み込んで、

判断していましたっけ。

あのお店の大将、日本酒好きだもんな~。

umazake Saves The Earth

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Posted by 店主なるきち at 18:48│Comments(0)酒庫なり流日本酒講座
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