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2013年04月16日

渡船って知っとうや~?

坊や~良い子だ寝んねしな~


むか~しむかし、福岡に雄町という優秀な酒造好適米さんがおったそうな・・・。

その雄町さんは、たいそう旨いお酒になったそうで、

その人気は噂になって滋賀まで届いたそうじゃ~。

雄町さんの器量と仕事ぶりに惚れた滋賀県のお百姓さんは

雄町さんに猛烈なアタックをしたそうじゃ~!

その情熱に押された雄町さんは、福岡を離れ滋賀へ船で渡りました。

初めて見る滋賀の土地。自然に恵まれたいいとこころじゃや~!

博多弁のとれない雄町さんでしたが、滋賀の人たちに愛されたそうじゃ。

呼び名も、船で渡ってきたことから「渡船(わたりぶね)」と呼ばれ愛されました。

当時は大柄で長桿だった渡船さんでしたが、風に弱い渡船さんは農家さんの介抱のもと、

風に負けない「短桿渡船」さんに成長したそうじゃ~。

滋賀県の生活にも慣れ、滋賀を代表する酒米に成長したころ、縁談の話が舞い込みました。

シャイな短桿渡船さんでしたが、初めて逢う兵庫の「山田穂」さんに一目惚れ

二人は結婚し、のちに酒米の王様と言われる「山田錦」という立派な子供を授かりましたとさ。

チャンチャン!

※この物語は、店主なるきちが知る「短桿渡船」の経緯をもとにしたフィクションです。

滋賀へ渡り、滋賀を代表する酒米になった「短桿渡船」ですが、

山田錦の誕生により栽培が途絶えました。

しかし、それから七十年


「幻の酒米」となっていた滋賀渡船6号の種もみが

県農業試験場で見つかり、県農業技術振興センターが

平成16年に一握りのわずかな種もみから増殖に成功。

「滋賀渡船」として滋賀県の看板米として育っています。

酒庫なりよしでは、先日ご紹介した「不老泉」さんの渡船の他にもう一つ、


★大治郎 純米吟醸 火入 渡船6号 2008by 1,8L 3,465円

があります。

しっかり旨い「大治郎」さん、そのお酒をしっかり熟成させて

リリースされたお酒は、

目の覚めるような濃厚さとしっかりした酸、

その割りにはシャープに切れて、

ふっくらと栗のような甘さが余韻として広がります。

でも、山田錦と比べるとドライな感じは、

渡船の個性かと思われます。

燗で飲むと最高ですね!

umazake Saves The Earth



地図はこちら  


Posted by 店主なるきち at 13:25Comments(0)大治郎