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2013年04月22日

酵母と香り

酒造りに欠かすことのできない酵母菌。

日本酒の場合は、他に類を見ない「並行複発酵」で、

麹によって糖化されたブドウ糖を、

エタノール(エチルアルコール)と二酸化炭素(炭酸ガス)に分解する、

最も大切な役割を行うと共に、

吟醸造りによってカプロン酸エチルが生産されます。

先日、お客様と話していると、

酒庫なりよしは吟醸香に否定的な印象を持たれているようでした。

まぁ、確かに香りプンプンのお酒は嫌いですが・・・(^^;

でも、穏やかで上品な香りは好きなんですよ!

まともな9号酵母で造られた吟醸酒は大好きです。



しかしながら、最近話題の人気酒に多いカプロン酸エチル高生成酵母は

ダメなんです。あの強烈な香りと雑味が・・・。

まぁ、大抵はキンキンに冷えた状態で飲酒されることが多いので、

冷たさにマスキングされて気づかない人が多いですが。

日本酒入門編や日本酒の入り方としては有効とか、

フルーティでワインみたい!だとかおっしゃる方もいらっしゃいますが、

穏やかな吟醸香とカプロン酸エチル高生成酵母は、

明らかに異質の香りと味わいです。

協会9号酵母は、「香露」を造る熊本県の熊本県酒造研究所で

採取された酵母です。

いわゆる自然発生酵母。

そして、カプロン酸エチル高生成の吟醸酵母は、

バイオテクノロジーが生んだ人の手による酵母。

本来の吟醸香とは違う気がします。

でもでも、雑誌やマスコミが取り上げるお酒って、

インパクトや話題性があるせいか、

バイオ系の酵母で付く他お酒がほとんど。

まぁ、確かにそれで日本酒の飲酒量が増えていることも

あるのでしょうが、将来的にはどうでしょう。

ヤコマンの二の舞になる気がします。

蔵元さんも、生活がかかっているので売れるお酒に走るのもわかりますが、

そんなお酒が増えると、まともな吟醸酒が減っちゃうんですよね。

それだったら、食中酒として旨い吟醸酒や生もと・山廃を飲みたい!

という店主の気持ちが品揃えに影響している!?

白ワインやリキュールのようなお酒ではなく、

飲んで旨いお米のお酒が好きです!

でもでも、最近は『9号なんて言葉も生まれて、

飲んでみなければわからないお酒ばかり。

一般の人はわからないよね~。

やっぱりテレビや雑誌が基準になっちゃうのも

わからないではありません・・・(><)

                   つづく

umazake Saves The Earth

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Posted by 店主なるきち at 19:13Comments(0)地酒