2011年07月05日

米トレーサビリティ法に思う その二

米トレーサビリティ法により、わざわざ『国産米』の表示が必要になった日本酒。

逆に言うと、そうじゃなかった日本酒もあるということですね。

しかし、それでもひとくちに「山田錦」と言ってもピンからキリまであり、

山田錦を使った大吟醸でも、3,000円代から1万円以上まで価格も様々。

消費者から見れば・・・???

どう違うの・・・???

一般の消費者がわかるわけありませんし、日本酒をわかりにくくしています。

扱っている酒屋だってわかりません。

ワインを見れば、原料である葡萄を栽培する畑の格付けがきっちりされています。

お寿司やさんでトロを食べる時には、部位や油の乗り方によって大トロ、中トロ、トロと

お客様のわかりやすいように値付けがしてあります。

どうせなら日本酒も

原材料名/兵庫県産一等米山田錦(国産)

とか、

原料米/福岡県産特等米山田錦(国産) 生産者 旨酒太郎(福岡市)

原料米/福岡県産山田錦三等米使用(国産)


なんて表示はいかがでしょうか。

先日御来店いただいた福羅杜氏が造る山陰東郷は正直でわかりやすい。

ここまで正直に表示している御蔵さんは少ないです。

米トレーサビリティ法に思う その二

米トレーサビリティ法に思う その二

米トレーサビリティ法に思う その二

手間の価格造り方で造っているのにお買い求め安い訳はここなんだ。

上のクラスの山陰東郷と下のクラスの山陰東郷の違いはここなんだ。

できるだけ価格を抑えてこのお酒を出したいから、このお米を使っているんだね。

とわかります。

日本酒が売れないと言われる原因の一つに、

日本酒はわかりにくい?

というのもあるんじゃないかな。

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Posted by 店主なるきち at 12:50│Comments(0)酒庫なり流日本酒講座
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